いざ勉強しよう!と机に向かってみるものの、
スマホなどに気を取られてしまってなかなか勉強モードに入れない…。
はたまた、勉強しているうちに集中力が切れて周りが気になってしまう…。
そんな勉強への集中力に関する悩みは
「アンカー・トリガーの技術」が効果的です。
アンカー・トリガーの技術とは
自動的に集中状態に入り込むために、一連の決まった動作を行う
というものです。
アンカーは船の錨(いかり)、トリガーとは銃の引き金のことです。
〇〇をしたら(トリガー)、自動的に△△の状態に入る(アンカー)
という構図です。
まず前提として、人間の心理には「一貫性の原理」があります。
これは、人間には「自分の行動や考え方を一貫させて心の状態を安定させたい」
という欲求が働く、というものです。
アンカー・トリガーの技術とは、
この一貫性の原理に基づいて、いつも決まった動作・作法を儀式的に行うことで
気持ちを一定方向に定めて集中状態を作り出す技術です。
実はプロスポーツの世界では
このアンカー・トリガーの技術がごく当たり前に活用されています。
例えば、イチロー選手、五郎丸選手が行うルーティンが非常に有名です。
イチロー選手は打席に立つ際に
1回素振りをする
↓
右足首を回す
↓
左足首を回す
↓
1回屈伸
↓
右足にバットを当てる
↓
左足にバットを当てる
↓
バッターボックスの土を左足で2度はらう
↓
バットをぐるっと1周させてピッチャーを真っ直ぐに見据える
↓
右襟首を触る
という一連の動作を毎回必ず行なっているそうです。
五郎丸選手も、
キックの際に両手を合わせて人差し指を立てるポーズが有名ですが、
あの動作もキックを確実に決めるための一連のルーティンの一つです。
世界で大活躍するスポーツ選手として常に最高のパフォーマンスを求められるわけですから、
そのプレッシャーはわれわれ素人には計り知れないものでしょう。
そういった状況下で常に最高の結果を出し続けるために活用されている技術の一つが、
アンカー・トリガーの技術です。
さて、「自動的に集中状態に入り込むために、一連の決まった動作を行う」
アンカー・トリガーの技術をぜひ勉強にも応用させてみましょう!
例えば、これは私がふだん数学を勉強をしている時に
使っている私オリジナルのアンカー・トリガーの技術ですが、
ノートを真っ直ぐにする
↓
背筋を伸ばして椅子に深く腰掛ける
↓
ノートを手で軽く押さえてからペンを構える
という一連の動作を経てから問題を解いています。
- ノートを真っ直ぐにする
- 背筋を伸ばす
- 椅子に深く腰掛ける
- ノートを手で軽く押さえる
いずれも「崩れかけている姿勢からリラックスした姿勢に直す」一連の動作です。
姿勢と集中力は互いに大きな影響を及ぼします。
これら一連の動作をていねいにおこなうだけでも
リラックスして集中状態に入ることができます。
みなさんもぜひ、アンカー・トリガーの技術を使って
あなたオリジナルの集中ルーティンを作ってみては!